「上映時間120分の映画を19時の回で観たら、何時に終わるのか」。単純に見えて、答えはその回の予告が何分あるかで変わります。ここがずれると終電や次の予定の計算が狂う。この記事では映画館の時刻表がどういう作りになっているかを分解して、自分で逆算できるようにします。
「上映時間」という言葉が二通りに使われている
劇場の時刻表に「19:00〜21:20」と出ているとき、これはその回がスクリーンを使っている時間帯のことです。開映から終映まで、広告も予告も全部含まれています。
一方、作品紹介のページに「上映時間120分」と書かれているのは、作品そのものの長さです。こちらにはエンドロールが含まれますが、劇場で流れる広告や予告は入っていません。
同じ言葉が別の範囲を指しているので、片方の数字でもう片方を計算しようとすると必ずずれます。まずこの二つを分けて考えるのが出発点です。
開映時刻に始まるのは本編ではない
開映時刻に流れ始めるのは、劇場のマナー案内、企業広告、そして公開予定作品の予告編です。本編が始まるのは、そこから10分前後あとというのが一般的な感覚として知られています。
ただしこれは決まった長さではありません。劇場によっても、同じ劇場の別の回によっても変わります。話題作の公開直後は予告の本数が増える傾向があるとも言われますが、劇場が事前に公表している数字ではないので、「だいたい10分から20分のどこか」と考えておくのが実際的です。
遅れて入るなら本編開始までが目安
予告の途中で入れば本編は見逃しません。ただし場内はすでに暗く、席まで移動することになります。遅れる可能性があるなら、はじめから通路側の席を取っておくと、周りへの影響も自分の負担も小さくなります。
終映時刻から、その回の予告の長さを逆算する
劇場が終映時刻まで出している場合、次の引き算でその回の広告と予告の合計が出ます。
- 劇場サイトで、その回の開映時刻と終映時刻を確認する
- 作品の上映時間(本編の長さ)を調べる
- 終映 − 開映 − 本編の長さ = 広告と予告の合計
計算してみるとこうなる
開映19:00、終映21:20なら、スクリーンを使う時間は140分です。本編が120分なら、差の20分が広告と予告ということになります。
この20分という数字は、その劇場のその回のものです。別の劇場や別の作品にそのまま当てはめることはできません。ただ、同じ劇場に通うなら一度計算しておけば次から使えます。劇場ごとの傾向は、ある程度そろっているためです。
エンドロールは作品の長さに入っている
作品の「120分」にはエンドロールが含まれます。つまり物語が終わるのは、そこから数分前ということです。「120分の映画」と聞いて物語が120分続くと思っていると、体感がずれます。
本編後に短い映像が付く作品の場合、それもこの長さの中に入っています。終映時刻まで席にいれば見られる、という考え方で問題ありません。
終電を計算するなら、使うのは終映時刻
作品の長さで計算すると、予告のぶんだけ必ず足りなくなります。予定を組むときに使うのは終映時刻です。
さらに、退場の混雑と、劇場から駅までの移動時間を足してください。大きなシネコンでは、席を立ってから建物を出るまでに10分近くかかることもあります。
覚えておく四つ
整理すると、次の四点だけ押さえておけば計算を間違えません。
- 開映時刻は、広告と予告が始まる時刻。本編はおよそ10分後
- 作品の「◯分」は本編の長さで、エンドロールを含み、予告を含まない
- 終映 − 開映 − 本編の長さ で、その回の予告の長さが出る
- 予定を立てるときは、作品の長さではなく終映時刻を使う
