「4DXで観たいのに近くの映画館はMX4Dだった」という場面はよくあります。名前が似ていて説明も似ているため、同じものだと思っている人も少なくありません。実際には開発元も導入している映画館も別で、選べる場面はほとんどありません。この記事では、二つの違いと、どちらを選ぶかの考え方を整理します。
MX4Dと4DXは、そもそも作っている会社が違う
MX4Dは、アメリカ・ロサンゼルスに本社を置くMediaMation社の規格です。TOHOシネマズの施設紹介では「4D/5Dモーション・エフェクト・シアターとシートの特許を持つ会社」と説明されています。日本ではTOHOシネマズが導入しています。
4DXは、韓国のCJ 4DPLEX社の規格です。日本ではユナイテッド・シネマや109シネマズなどの系列で観られます。世界的にはこちらのほうが導入国が多く、名前を聞いたことがある人も多いはずです。
つまり系列によって、置いてある4Dが決まっているということです。「今日はMX4Dの気分だから」と選べるわけではなく、行ける映画館がどちらを入れているかで決まります。
座席が何をするかは、ほぼ同じ
どちらも、映像に合わせて座席が前後左右に動きます。それに加えて、風・水しぶき・香り・足元をくすぐる効果・背中を叩く効果などが入ります。演出の種類でいえば、体験としては近いものです。
同じ作品を両方で観た比較記事では、4DXのほうが座席の動きや風・水の勢いが強く、ダイナミックに感じられたという声があります。一方でMX4Dは足元の効果や風の加減が細かい、という評価も見られます。ただしこれは作品ごとの演出設計にも左右されるため、規格そのものの優劣とは言い切れません。
酔いやすい人が気をつけること
4D上映は座席が動くため、乗り物に酔いやすい人は影響を受けることがあります。カーチェイスや空中戦の多い作品ほど動きは激しくなります。
対策としては、スクリーンから遠い後方の席を選ぶことが挙げられます。画面に対して視野いっぱいにならないぶん、映像と体の動きのズレを感じにくくなります。また、水しぶきの効果は座席のボタンで止められる劇場が多いので、気になる場合は上映前に確認しておくと安心です。
どちらを選ぶか
先に書いたとおり、多くの場合は選べません。行ける範囲の映画館がどちらを入れているかで決まります。まずは観たい作品の上映スケジュールで、4D上映がある劇場を探すのが先です。
そのうえで両方が選べる地域に住んでいるなら、次の目安で決めるとよいでしょう。
- アクションの迫力を最大限に味わいたい → 4DX
- 4Dが初めて、または長い作品を観る → MX4D
- 座席の位置にこだわりたい → 両方とも、後方中央が無難
料金は劇場ごとに違う
4D上映は通常料金に追加料金が加わります。金額は劇場と系列によって異なり、改定されることもあるため、各劇場の料金表で確認してください。座席指定料が別途かかる劇場もあります。
なお4D上映は座席そのものが大きく設備も入るため、同じ広さでも座席数が減ります。TOHOシネマズの導入事例では、通常なら220席入るスペースに対して約6割程度の席数になるとされています。人気作では席が埋まりやすいので、早めの予約が安全です。
