配信で観られる名作アニメ映画おすすめ|旧作はレンタルで

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金曜日の夜や休日の午後、ふと「今日は名作アニメ映画をじっくり観たい」という気分になることがあります。子どもの頃に劇場やテレビで観た作品をもう一度、あるいは名前は知っているけれど通して観たことのない伝説的な一本を、家のソファでゆっくり味わう。動画配信サービスが普及した今、その願いは驚くほど手軽に叶えられるようになりました。一方で、配信のラインナップは各サービスの契約状況によって入れ替わりが激しく、「観たいと思っていた旧作がどこにも見当たらない」という壁にぶつかることも少なくありません。

この記事では、家で楽しみたい名作アニメ映画のおすすめを、スタジオジブリ作品から新海誠・細田守といった現代の巨匠、大友克洋や今敏の伝説的カルト作、そして海外のピクサー/ソニー作品まで幅広く紹介します。あわせて、それぞれの作品を「配信で観るのか」「配信にない旧作はどう観るのか」という視聴手段の選び方までまとめました。監督や公開年、受賞歴といった基本情報も添えているので、作品選びの手がかりにしてください。なお配信状況は時期やサービスによって大きく変動するため、本記事では特定サービスでの独占配信を断定せず、実際に観る際は各サービスで最新の配信状況を確認することをおすすめします。

目次

名作アニメ映画を家で観る前に|作品タイプ別の見取り図

ひと口に「名作アニメ映画」といっても、その幅は非常に広いものです。家族みんなで安心して楽しめる冒険ファンタジーもあれば、大人がひとりで対峙したくなる硬派なSFや戦争ドラマもあります。まずは大まかなタイプを頭に入れておくと、その日の気分に合った一本を選びやすくなります。

  • 王道の冒険・ファンタジー:『天空の城ラピュタ』『風の谷のナウシカ』『千と千尋の神隠し』など、老若男女が楽しめるスタジオジブリの代表作。初めての一本や家族での鑑賞に向いています。
  • 青春・恋愛・ファンタジー:『君の名は。』『時をかける少女』など、瑞々しい感情描写と美しい映像が魅力の現代アニメ映画。
  • 大人向けのSF・カルト作:『AKIRA』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『パプリカ』など、映像表現と思想性で世界に衝撃を与えた作品群。
  • 心に深く残るドラマ:『火垂るの墓』『おおかみこどもの雨と雪』など、家族や生と死をテーマにした感動作。
  • 海外の名作アニメ:『トイ・ストーリー』『スパイダーマン:スパイダーバース』など、CGアニメーションの歴史を塗り替えた作品。

以下では、これらのタイプを横断しながら、一本ずつじっくり紹介していきます。年代順ではなくタイプを織り交ぜているので、気になった見出しから読み進めても構いません。

作品公開年監督タイプ
風の谷のナウシカ1984宮崎駿冒険・SF
天空の城ラピュタ1986宮崎駿冒険
火垂るの墓1988高畑勲戦争ドラマ
もののけ姫1997宮崎駿ファンタジー
千と千尋の神隠し2001宮崎駿ファンタジー
AKIRA1988大友克洋SF・カルト
GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊1995押井守SF・カルト
パプリカ2006今敏SF・カルト
時をかける少女2006細田守青春SF
おおかみこどもの雨と雪2012細田守ドラマ
君の名は。2016新海誠青春・恋愛
トイ・ストーリー1995ジョン・ラセター海外・CG
スパイダーマン:スパイダーバース2018ソニー海外・CG
STAND BY ME ドラえもん2014山崎貴/八木竜一3DCG

風の谷のナウシカ(1984年・宮崎駿)|ジブリの原点となった環境SFの傑作

『風の谷のナウシカ』は1984年3月11日に公開された、宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作です。制作はトップクラフトで、スタジオジブリ設立前の作品にあたりますが、高畑勲や鈴木敏夫、音楽の久石譲といった、のちのジブリを支えるスタッフが顔をそろえており、実質的なジブリの原点と位置づけられています。原作は宮崎自身が1982年から『アニメージュ』誌上で連載していた同名漫画で、映画は全7巻に及ぶ原作のうち序盤にあたる部分を映像化したものです。そのため、映画のラストと漫画の結末は大きく異なります。

物語の舞台は、巨大産業文明が崩壊してから1000年後の世界。「腐海(ふかい)」と呼ばれる有毒の菌類が広がる大地で、辺境の小国「風の谷」の族長の娘ナウシカが、人間と自然との共存を模索しながら、大国間の戦争と巨大な生命の営みに巻き込まれていきます。単純な善悪では割り切れない世界観、風を読んで空を舞うナウシカの躍動感、そして人と自然の関係をめぐる普遍的な問いかけは、40年以上を経た今もまったく色あせません。環境問題や戦争が語られる現代だからこそ、改めて観る価値のある一本です。キャッチコピー「少女の愛が奇跡を呼んだ」の意味は、ぜひ本編で確かめてください。

天空の城ラピュタ(1986年・宮崎駿)|スタジオジブリ第1作の冒険活劇

『天空の城ラピュタ』は1986年8月2日に公開された、スタジオジブリの記念すべき第1作です。原作・脚本・監督は宮崎駿、プロデューサーは高畑勲、音楽は久石譲という盤石の布陣で作られました。宮崎監督は「古典的骨格を持つ冒険物語を、今日の言葉で語れないだろうか」というテーマで本作を企画したとされ、その言葉どおり、少年少女の出会いから始まる王道の冒険活劇に仕上がっています。

鉱山で働く少年パズーのもとに、空から少女シータがゆっくりと降りてくる冒頭のシーンは、アニメ映画史に残る名場面のひとつです。空に浮かぶ伝説の島「ラピュタ」をめぐって、パズーとシータ、空中海賊のドーラ一家、そして政府の特務機関を率いるムスカが繰り広げる追跡劇は、少年心をくすぐるガジェットとスピード感に満ちています。公開当時の興行成績は必ずしも期待どおりとはいかなかったものの、テレビ放送を重ねるたびにファンを増やし、今では世代を超えて愛される国民的作品となりました。初めてジブリ作品を家族で観るなら、まずこの一本を選んで間違いありません。

火垂るの墓(1988年・高畑勲)|忘れてはならない戦争と兄妹の物語

『火垂るの墓』は1988年4月16日に公開された、高畑勲監督の長編アニメーション映画です。原作は、神戸大空襲を自ら体験した作家・野坂昭如による直木賞受賞の同名短編小説。公開時は宮崎駿監督の『となりのトトロ』との2本立てで上映されたという、いま思えば非常に対照的な組み合わせでした。キャッチコピーは「4歳と14歳で、生きようと思った」です。

昭和20年、父が出征している間に空襲で家と母を失った14歳の清太と、4歳の妹・節子。身寄りを頼ったものの居場所を失った兄妹は、防空壕で二人きりの暮らしを始めます。貧しくも懸命に生きようとする幼い兄妹の姿を、高畑監督は感傷に流されない冷徹なまなざしで描き切りました。だからこそ、観る者の胸に突き刺さるものがあります。決して気軽に何度も観られる作品ではありませんが、戦争がひとりひとりの生活と命に何をもたらすのかを、これほど静かに、そして深く伝えるアニメ映画は他にありません。大人になった今こそ、あるいは家族と一緒に、一度は向き合っておきたい名作です。

もののけ姫(1997年・宮崎駿)|生きることの重さを問う長編大作

『もののけ姫』は1997年7月12日に公開された、宮崎駿監督のスタジオジブリ作品です。興行収入は214億6000万円を記録し、当時『E.T.』を抜いて日本の歴代興行収入第1位となった、まさに社会現象を巻き起こした一本でした。宮崎監督が構想に長い年月をかけたと言われる本作は、それまでの作品と比べても格段に重厚で、生と死、自然と人間の対立を真正面から描いています。

物語の舞台は室町時代を思わせる神話的な世界。呪いを受けた東北の少年アシタカが、旅の果てにたどり着いたのは、鉄を作る製鉄集団「タタラ場」と、森を守る神々や山犬に育てられた少女サン(もののけ姫)が激しく対立する地でした。どちらかが一方的に正しいわけではない――人間が生きるために自然を切り拓くことと、失われていく森の神々の世界。その両方の言い分をすくい上げながら、「生きろ。」というキャッチコピーに込められたメッセージへと収束していく物語構造は圧巻です。骨太なテーマと迫力ある映像で、大人こそ深く味わえる一本と言えるでしょう。

千と千尋の神隠し(2001年・宮崎駿)|世界が認めた日本アニメの金字塔

『千と千尋の神隠し』は2001年7月20日に公開された、宮崎駿監督のスタジオジブリ作品です。日本アニメ映画を語るうえで避けて通れない金字塔であり、その受賞歴は圧倒的です。第52回ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞を受賞――これはアニメーション作品として初、そして世界三大映画祭で長編アニメが最高賞を獲得した史上初の快挙でした。さらに2003年の第75回アカデミー賞では長編アニメーション賞を受賞し、日本作品として初めてこの栄誉に輝いています。興行収入316億8000万円は、当時の日本歴代興行収入第1位という記録的な数字でした。

引っ越しの途中で不思議なトンネルの向こうに迷い込んだ10歳の少女・千尋。両親が豚に変えられ、湯婆婆が支配する八百万の神々のための湯屋で、彼女は「千」と名前を奪われながら懸命に働き、成長していきます。神々や不思議な住人たちが織りなす豪奢で猥雑な世界のディテール、そして働くこと・名前を取り戻すこと・他者とつながることの意味を描く物語は、子どもにも大人にも異なる読後感を残します。世界中で愛される理由が詰まった、まず一本挙げるならこの作品という声も多い決定版です。

AKIRA(1988年・大友克洋)|世界を変えた伝説のSFアニメ

『AKIRA』は1988年7月16日に公開された、大友克洋監督の長編アニメーション映画です。原作は大友自身の同名漫画で、本作は彼にとって初の長編映画監督作でした。アニメーション制作は東京ムービー新社。製作期間3年、総製作費10億円という当時としては破格の規模で作られた本作は、緻密で情報量の多い作画と、光の表現や崩壊の描写において、それまでの日本アニメの水準を一気に押し上げました。

舞台は第三次世界大戦後に再建された「ネオ東京」。暴走族の少年・金田と、事故をきっかけに超能力に目覚めていく鉄雄を軸に、政府や軍、超能力実験の秘密が絡み合い、都市そのものを巻き込む破滅へと突き進んでいきます。本作が海外に与えた影響は計り知れず、「ジャパニメーション」と呼ばれる日本アニメの世界的なムーブメントの先駆けとなりました。それまで子ども向けと見なされがちだった日本の漫画・アニメの評価を一変させ、アートやファッションといったサブカルチャー全般にまで影響を及ぼした一作です。赤いバイクが滑走する象徴的なシーンは、今なお世界中でオマージュされ続けています。大人向けの硬派なSFを求めるなら外せません。

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(1995年・押井守)|世界のクリエイターを刺激した哲学的SF

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は1995年11月18日に公開された、押井守監督のSFアニメ映画です。原作は士郎正宗の同名漫画、脚本は伊藤和典、アニメーション制作はプロダクションI.Gが手がけました。電脳化・義体化が当たり前になった近未来を舞台に、公安9課の草薙素子(少佐)が、正体不明のハッカー「人形使い」を追ううちに、自らの存在そのものへの問いへと導かれていく物語です。

本作の魅力は、単なるアクションSFにとどまらない哲学的な深みにあります。「自分を自分たらしめているものは何か」「魂(ゴースト)はどこに宿るのか」という問いを、重厚な映像と久石譲ではなく川井憲次による民謡調の音楽とともに描き出し、観る者を思索へと誘います。都市を俯瞰する情感豊かなシーンや、電脳世界のビジュアル表現は、後年の海外SF映画にも大きな影響を与えたと語られており、世界的な評価は非常に高いものがあります。難解に感じる部分もありますが、腰を据えてじっくり向き合うほど発見のある、大人のための一本です。

パプリカ(2006年・今敏)|夢と現実が溶け合う映像の万華鏡

『パプリカ』は2006年に公開された、今敏監督のアニメ映画です。原作は筒井康隆が1993年に発表した長編SF小説で、アニメーション制作はマッドハウス。本作は第63回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、国際的にも高く評価されました。惜しくも本作が今敏監督にとって最後の長編映画作品となりましたが、その映像表現の到達点は今なお語り草です。

他人の夢に入り込める夢探偵「パプリカ」と、夢を記録・共有する画期的な装置「DCミニ」をめぐって、現実と夢の境界がしだいに崩れていく――というのが物語の骨格です。パレードのイメージが暴走し、現実世界を侵食していく様子を、今敏監督は自在なイメージの連鎖とカット割りで描き切りました。夢の論理そのものを映像化したような、めくるめくビジュアルは唯一無二です。夢と現実が入れ替わり続ける構成は、後の実写映画にも影響を与えたと指摘されることがあります。物語を理屈で追うよりも、映像体験そのものに身を委ねて味わいたい、大人のための一本です。

時をかける少女(2006年・細田守)|青春のきらめきを描いたタイムリープ劇

『時をかける少女』は2006年7月15日に公開された、細田守監督のSFアニメ映画です。原作は筒井康隆の同名小説で、アニメーション制作はマッドハウス。細田監督がフリーになって初めて手がけた劇場長編であり、監督としての評価を決定づけた出世作でもあります。マッドハウス取締役(当時)の丸山正雄が「筒井作品をアニメ化しないか」と持ちかけたことから企画が動き出したと語られています。

高校2年生の紺野真琴が、理科実験室で偶然「タイムリープ」の力を手に入れることから物語は始まります。最初は小さな失敗をやり直すために力を使っていた真琴が、やがて回数に限りがあることや、自分の行動が友人たちの運命を左右することに気づいていく――。青春のまぶしさと、二度と戻らない時間のかけがえのなさを、爽やかな夏の空気とともに描いた青春SFの傑作です。「Time waits for no one(時間は誰も待ってくれない)」というモチーフが胸に残ります。公開20周年を記念して4K映像でのリバイバル上映も行われるなど、世代を超えて愛され続けている一本です。

おおかみこどもの雨と雪(2012年・細田守)|母と子の13年を描く感動作

『おおかみこどもの雨と雪』は2012年に公開された、細田守監督のオリジナル長編アニメーション映画です。細田監督が設立した「スタジオ地図」の第1作にあたり、興行収入42億2000万円のヒットを記録しました。オリジナル脚本ならではの普遍的なテーマ設定と、丁寧な生活描写が高く評価された作品です。

大学生の花は、「おおかみおとこ」の血を引く彼と恋に落ち、二人の子ども――雪の日に生まれた姉「雪」と、雨の日に生まれた弟「雨」を授かります。しかし彼を突然失った花は、人間でもおおかみでもある子どもたちを育てるため、周囲の目を避けて田舎へと移り住みます。狼として生きるか、人として生きるか。姉弟がそれぞれの生き方を選び取っていくまでの13年間を、母の視点から静かに、力強く描いた物語です。子育ての喜びと孤独、そして子を送り出す親の切なさが胸に迫り、親になった人ほど涙腺を刺激される一本と言えるでしょう。家族で観るのにふさわしい、あたたかな感動作です。

君の名は。(2016年・新海誠)|社会現象を巻き起こした青春ファンタジー

『君の名は。』は2016年8月26日に公開された、新海誠監督のアニメ映画です。原作・脚本・監督を新海が務め、制作はコミックス・ウェーブ・フィルム。公開されるや爆発的なヒットとなり、最終的に興行収入250億円を超える記録的な大ヒットを飛ばしました。それまで比較的コアなファン層に支持されてきた新海監督を、一気に国民的アニメ監督へと押し上げた一本です。

東京に暮らす少年・瀧と、飛騨の田舎町で暮らす少女・三葉。ある日を境に、二人はときどき入れ替わるようになり、会ったこともない相手の人生に少しずつ関わっていきます。しかし物語は、思わぬ真実へと展開していきます。RADWIMPSの主題歌に彩られた瑞々しい青春の描写と、光の粒まで感じさせるような息を呑む美しい背景美術、そして「入れ替わり」と「すれ違い」を巧みに組み合わせた脚本が、幅広い観客の心をつかみました。映像の美しさは配信の高画質でも十分に堪能でき、家でじっくり観返すたびに新たな発見がある作品です。現代アニメ映画の代表作として、まず押さえておきたい一本です。

トイ・ストーリー(1995年・ジョン・ラセター)|アニメの歴史を変えた世界初のフルCG長編

『トイ・ストーリー』は1995年に公開された、ジョン・ラセター監督のアニメ映画です。劇場用長編映画としては世界初のフルCGアニメーション作品であり、ピクサー・アニメーション・スタジオが制作した記念すべき第1作でもあります。全世界で約3億6200万ドルの興行収入を上げ、長編フルCGアニメを生み出した功績に対して、監督のラセターはアカデミー特別業績賞を受賞しました。アニメーションの歴史を語るうえで、決して欠かすことのできない一本です。

物語の主人公は、少年アンディの部屋で暮らすおもちゃたち。カウボーイ人形のウッディは、アンディのお気に入りとしてリーダー格の座にいましたが、そこへ最新式のスペースレンジャー人形バズ・ライトイヤーがやってきたことで、心をかき乱されていきます。「おもちゃたちは、人間が見ていないところで生きている」という誰もが一度は夢想したアイデアを、生き生きとしたキャラクターとユーモア、そして友情の物語に昇華させた手腕は見事です。技術的な革新性だけでなく、脚本の完成度の高さこそが、本作を30年愛される名作たらしめています。小さな子どもから大人まで、家族みんなで安心して楽しめる王道のエンターテインメントです。

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年・ソニー)|アニメ表現を革新した映像革命

『スパイダーマン:スパイダーバース』は2018年に公開された、アメリカのCGアニメ映画です。ソニー・ピクチャーズが制作・配給し、第91回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞しました。当時、この部門は2012年から2017年まで6年連続でディズニー/ピクサー作品が独占していたため、それ以外のスタジオによる受賞は大きな快挙として受け止められました。

物語の主人公は、ブルックリンに暮らす黒人系ヒスパニックの少年マイルス・モラレス。彼が新たなスパイダーマンとして覚醒していく中で、異なる次元から来た複数のスパイダーマンたちと出会い、力を合わせて危機に立ち向かいます。本作の最大の衝撃は、その映像表現にあります。アメリカン・コミックのタッチをそのまま動かしたような、あえてコマ数を落とした斬新なアニメーションや、印刷のズレを思わせるビジュアル処理は、CGアニメの常識を根底から覆しました。テンポの良いストーリーと多幸感あふれる音楽も相まって、アニメ表現の新たな地平を切り開いた一本として世界的に絶賛されています。海外アニメの最前線を体感したいなら、ぜひ大画面で味わってほしい作品です。

STAND BY ME ドラえもん(2014年・山崎貴/八木竜一)|国民的キャラの3DCG初挑戦

『STAND BY ME ドラえもん』は2014年8月8日に公開された、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』を原作とするアニメ映画です。藤子・F・不二雄の生誕80周年を記念して製作された、「ドラえもん」シリーズ初の3DCGアニメーション作品で、監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』などで知られる山崎貴と、八木竜一が共同で務めました。第38回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞を受賞し、フルCG作品として初めて同賞に輝いた作品となりました。

本作は、原作の数あるエピソードの中から名作を再構成し、のび太とドラえもんの出会いから別れ、そして再会までを一本の物語として描いています。慣れ親しんだ手描きアニメとは異なる立体的な3DCGで、なじみ深いキャラクターたちが生き生きと動く新鮮さが魅力です。子ども向けと侮るなかれ、のび太としずかちゃんの関係や、ドラえもんとの絆を軸にした物語は、大人の観客の涙腺を刺激します。長年ドラえもんに親しんできた世代にこそ、改めて観てほしい感動作です。家族三世代で楽しめる、あたたかな一本と言えるでしょう。

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ここまで紹介してきた名作の多くは、動画配信サービスで観られることが多い作品です。ただし冒頭でも触れたとおり、配信のラインナップは各サービスの契約状況によって頻繁に入れ替わります。「先週まで観られたのに、いざ観ようとしたら配信が終了していた」「有名作なのに、加入しているサービスのどこにも見当たらない」といったことは日常茶飯事です。とりわけ『AKIRA』や『GHOST IN THE SHELL』『パプリカ』のような、ややコアな旧作・カルト作は、時期によってどの配信サービスでも取り扱いがない、という状況が起こりがちです。

そんなときに頼りになるのが、DVD/Blu-rayの定額宅配レンタルサービスです。月額の定額料金で旧作を借り放題にできるプランが用意されていることが多く、店舗の在庫に左右されず、配信では見つからない往年の名作やレア作品もカタログから探して自宅に届けてもらえます。ディスクなので画質が安定しているうえ、ネット環境や配信終了に振り回されずに済むのも大きな利点です。「配信を探し回るより、まとめて借りて一気に観たい」という映画好きにとっては、今なお有力な選択肢と言えます。

配信にない旧作・レア作品まで観たいなら、DVD・Blu-rayの定額宅配レンタル「TSUTAYA DISCAS」が便利です。ネットで観たい作品を選ぶとポストに届き、返却もポスト投函でOK。配信サービスでは揃わない過去の名作やシリーズ作品をまとめて楽しみたいときの選択肢として、料金プランを公式サイトで確認してみましょう。

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配信で手軽に観られる新しめの作品は各サービスで、配信のラインナップから漏れがちな旧作・レア作品は宅配レンタルで――このように視聴手段を使い分ければ、「観たいのに観られない」という状況をぐっと減らすことができます。名作アニメ映画をとことん楽しみたいなら、配信とレンタルの両方を上手に組み合わせるのがおすすめです。

名作アニメ映画を家で楽しむ視聴環境の選び方

せっかくの名作を家で観るなら、視聴環境にも少しこだわりたいところです。とはいえ、高価な機材をそろえる必要はありません。押さえておきたいポイントを整理しておきます。

  • 画面はできるだけ大きく:『AKIRA』や『スパイダーバース』のように、緻密な作画や革新的な映像表現が魅力の作品は、スマートフォンの小さな画面よりも、テレビやモニターの大画面で観るほうが感動が大きく変わります。
  • 音にもこだわると没入感が段違い:久石譲やRADWIMPSの音楽が印象的な作品は、テレビ内蔵スピーカーだけでなく、サウンドバーやヘッドホンを使うと世界への没入感が高まります。
  • 画質は作品によって選ぶ:背景美術の美しさが売りの新海誠作品などは、高画質配信や4Kのディスクで観る価値があります。一方、旧作はもともとの素材の関係で画質に限界がある場合もあるので、過度な期待はしすぎないのが吉です。
  • 字幕・吹替の切り替え:海外作品を家族で観るなら吹替、俳優や声優の演技をそのまま味わいたいなら原語+字幕、と用途で選べるのも家での鑑賞ならではの利点です。

配信は手軽さと画質、宅配レンタルは網羅性と安定した画質という、それぞれの強みがあります。作品と気分に合わせて、ベストな観方を選んでください。

よくある質問

名作アニメ映画は配信サービスだけで一通り観られますか?

比較的新しい作品や有名作の多くは、いずれかの動画配信サービスで観られることが多いです。ただし配信状況は時期によって変動が激しく、複数のサービスに分散していることも珍しくありません。加入しているサービスに観たい作品がなかった場合は、他サービスでの配信を確認するか、宅配レンタルを利用するのが確実です。

古いアニメ映画やカルト作が配信で見つからないのはなぜですか?

配信は権利契約に基づいて提供されているため、契約が結ばれていない作品や、契約が終了した作品は配信されません。とくに公開から年数が経った旧作や、コアな人気のカルト作は、配信サービスのカタログに入っていない時期が生じやすい傾向があります。こうした作品は、DVD/Blu-rayの宅配レンタルなら見つかることが多いです。

子どもと一緒に観るならどの作品がおすすめですか?

『天空の城ラピュタ』『トイ・ストーリー』などは、冒険やユーモアが中心で、小さなお子さんでも楽しみやすい王道の作品です。一方、『火垂るの墓』のように重いテーマを扱う作品や、『AKIRA』『GHOST IN THE SHELL』のような大人向けの表現を含む作品は、お子さんの年齢や感受性に配慮して選ぶとよいでしょう。

配信とレンタル、どちらがお得ですか?

観たい作品の傾向によります。新しめの話題作を中心にあれこれ観たいなら配信の使い勝手が良く、配信にない旧作・レア作品をまとめて借りたいなら定額の宅配レンタルが向いています。どちらか一方に絞るより、両方を組み合わせて必要に応じて使い分けるのが、結果的に満足度もコストパフォーマンスも高くなりやすい方法です。

まとめ

名作アニメ映画は、公開から何年、何十年経っても色あせない魅力を放ち続けています。宮崎駿や高畑勲のスタジオジブリ作品、新海誠・細田守といった現代の巨匠、大友克洋・押井守・今敏の伝説的なカルト作、そしてピクサーやソニーが切り開いた海外アニメの革新――今回紹介した作品は、どれも家でじっくり味わう価値のある一本ばかりです。まだ観ていない作品があれば、この機会にぜひ手に取ってみてください。

視聴手段については、配信で手軽に観られる作品はそのまま配信で、配信のラインナップにない旧作・レア作品はDVD/Blu-rayの定額宅配レンタルで、と用途に応じて使い分けるのが賢い楽しみ方です。配信状況は時期やサービスによって変わるため、実際に観る際は各サービスで最新の配信状況を確認してください。あなたにとっての「もう一度観たい名作」「初めて出会う傑作」が、心に残る一本になりますように。

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