『キングダム 魂の決戦』映画紹介|シリーズ最大スケール「合従軍編」がついに映画化

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剣と鎧を身に着けた古代中国の石の戦士像
Photo by Cheng Shi Song on Unsplash

原泰久による大人気漫画を実写化した『キングダム』シリーズの第5作『キングダム 魂の決戦』が、2026年7月17日に公開されました。原作屈指の人気エピソード「合従軍編」を描く本作について、あらすじやキャストなど実際の公開情報をもとにご紹介します。

馬陽の戦いから3年信は千人将に昇格李牧の策略趙の宰相が暗躍合従軍の結成秦以外の国々が連合軍を結成函谷関の攻防最重要拠点をめぐる決戦へ
目次

あらすじ

王騎を失った馬陽の戦いから3年が経ち、将軍を目指す信は千人将に昇格していました。そんな中、趙の宰相・李牧の策略により、秦以外の国々が手を組んだ「合従軍」が秦へ進軍を開始します。エイ政を中心に事態に対応しようとする秦国は、信も若き将・蒙恬や王賁とともに、国の最重要拠点である函谷関へと向かうことになります。

原作漫画の中でも屈指の人気を誇る「合従軍編」がついに実写映画化されるとあって、公開前から大きな注目を集めていました。

キャスト・スタッフ紹介

監督はシリーズ全作を手がけてきた佐藤信介が続投。上映時間は134分で、主題歌はシリーズと親交の深い米津玄師による書き下ろし新曲「夜鷹」が起用されています。

役名キャスト
山﨑賢人
エイ政吉沢亮
蒙恬志尊淳
王賁神尾楓珠
桓騎坂口憲二
春申君斎藤工
李牧小栗旬

シリーズとしての実績

『キングダム』実写映画シリーズは2019年の第1作以降、2024年公開の前作までの4作品でシリーズ累計動員1,734万人、累計興行収入245億円を突破している人気シリーズです。本作は公開から間もないため単体の興行成績はまだ確定していませんが、シリーズ屈指の人気エピソードを描く今作にも大きな期待が寄せられています。

見どころ:原作屈指の人気エピソード「合従軍編」

「合従軍編」は、秦以外の六国が同盟を組んで秦に攻め込むという、原作漫画の中でもスケールの大きさで知られるエピソードです。信をはじめとする若い武将たちが国の存亡をかけた戦いに挑む姿は、これまでのシリーズ以上に迫力ある戦闘描写が期待されるポイントです。

また、米津玄師が本作のために書き下ろした主題歌「夜鷹」も大きな注目ポイントです。シリーズと親交の深いアーティストによる新曲が、物語の緊迫感をどう彩るのかにも注目したいところです。

興行収入とスタート状況

本作は全国521館で公開され、シリーズ歴代最高興収80.3億円を記録した前作『キングダム 大将軍の帰還』対比で、初日動員124%という好スタートを切りました。最終的には動員677万人、興行収入99億8,500万円に上る見込みとされており、シリーズ初の興収100億円突破も視野に入る勢いです。

実写映画『キングダム』シリーズの歩み2019『キングダム』王位争いの決着まで2022『キングダム2 遥かなる大地へ』2023『キングダム 運命の炎』2024『キングダム 大将軍の帰還』2026『キングダム 魂の決戦』合従軍編

シリーズ全5作の歩み

実写映画『キングダム』シリーズは2019年の第1作から本作まで、5作にわたって展開されてきました。過去4作の興行収入を振り返ると、回を重ねるごとに成績を伸ばし続けてきたシリーズであることが分かります。

作品公開年興行収入
キングダム2019年57.3億円
キングダム2 遥かなる大地へ2022年51.6億円
キングダム 運命の炎2023年56億円
キングダム 大将軍の帰還2024年80億円超
キングダム 魂の決戦2026年99.85億円(見込み)

第1作は57.3億円で2019年公開の邦画実写作品興行収入1位、第4作『大将軍の帰還』は80億円超えを記録するなど、シリーズを重ねるごとに右肩上がりの成績を残してきました。今作もそのペースを上回るスタートを切っています。

観客・批評家からの評価

本記事執筆時点で、映画レビューサイトFilmarksでは平均スコア4.1点、映画.comのレビュー(107件)では3.9点と、いずれも高い評価を得ています。

好評な点としては、キャスト陣の演技力への評価が目立ちます。「役者さんたちも、もはや演じているのではなく、その人物として生きているような熱量」「シリーズを重ねるごとに世界観の説得力が増していて、キングダムという国が本当に存在しているように感じた」といった声が寄せられています。

合戦シーンについても「いつも通りの大迫力、さらには互いの知略を張り巡らせた頭脳戦も楽しめる」と評価され、シリーズファンの間では「個人的シリーズベストの『遥かなる大地へ』と匹敵するほど凄まじい、破壊的なアクションシーン」という声も見られました。

一方で、原作ファンからは構成面での指摘もあります。原作漫画でエピソードとして描かれた「山陽の戦い」などがカットされている点や、外交交渉の詳細が描かれない点が惜しまれているほか、「決戦の初日で物語が中断される構成により、着地点が不明瞭なまま次回作に持ち越される」という指摘も見られます。

合従軍編という長大なエピソードを描く都合上、本作だけでは物語が完結しない点は理解した上で観ることをおすすめします。

初めて観る方へ:シリーズ過去4作のあらすじガイド

本作は合従軍編という長大なエピソードを扱う都合上、過去作を知っているとより深く楽しめます。ここで簡単にシリーズの流れを振り返ります。

『キングダム』(2019年)

奴隷の身分から大将軍を目指す少年・信と、若き王・嬴政の出会いから、王位をめぐる兄弟の争いが決着するまでを描いたシリーズ第1作。原作の序盤を実写化し、シリーズの原点となりました。

『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年)

秦国が隣国・魏との戦に臨み、信が歩兵として蛇甘平原の決戦に参加する物語。シリーズの中でも特に評価の高い合戦シーンが描かれた作品として知られています。

『キングダム 運命の炎』(2023年)

前作の興行収入を上回る成績を記録し、2年連続で邦画実写作品の興行収入1位を獲得した第3作です。

『キングダム 大将軍の帰還』(2024年)

シリーズ歴代最高となる興行収入80億円超えを記録した第4作。本作『魂の決戦』へとつながる物語の土台を築きました。

キャスト陣のコメント

公開に際して、主演の山﨑賢人さんは「新章開幕です!」とコメントし、本作から初めてシリーズに触れる観客に向けても「初めて観る人でも大丈夫」と作品の間口の広さをアピールしています。

エイ政役の吉沢亮さんも撮影エピソードを明かしており、共演した大先輩の俳優が現場で「僕の前でひざまずいて」演技指導をしてくれた場面があったことをコメントするなど、豪華キャスト陣同士の交流の様子も話題になりました。

よくある質問(Q&A)

Q. 過去作を観ていなくても楽しめますか?

A. 主演の山﨑賢人さんも「初めて観る人でも大丈夫」とコメントしているように、本作から観ても物語を追うことはできます。ただし合従軍編は原作でも重要度の高いエピソードのため、可能であれば過去作、特に前作『大将軍の帰還』を観ておくとより楽しめます。

Q. 原作漫画のどのあたりが映画化されていますか?

A. 本作は原作漫画の中でも屈指の人気を誇る「合従軍編」を描いています。秦以外の六国が同盟を組んで秦に攻め込むという、シリーズの中でも特にスケールの大きいエピソードです。

Q. 本作だけで物語は完結しますか?

A. レビューでも指摘されている通り、本作は合従軍との決戦の初日で物語がひとまず区切られる構成になっており、完全な決着は次回作に持ち越される可能性があります。

Q. 主題歌は誰が担当していますか?

A. シリーズと親交の深い米津玄師さんが本作のために書き下ろした新曲「夜鷹」が主題歌として起用されています。

Q. 監督は誰ですか?

A. シリーズ全作を手がけてきた佐藤信介監督が本作でも続投しています。

本作の主要キャラクターエイ政蒙恬王賁桓騎春申君李牧

主要キャラクター紹介

本作をより楽しむために、主要な登場人物の立ち位置を振り返っておきましょう。

奴隷の身分から大将軍を目指す本作の主人公。王騎の死を経て、本作では千人将にまで昇格しています。

エイ政

秦国の若き王。合従軍という国家存亡の危機に、信たちとともに立ち向かいます。

蒙恬

若き将として信とともに函谷関へ向かう仲間の一人。

王賁

同じく若き将として、信・蒙恬とともに戦いに参加します。

桓騎

シリーズを通して独特の存在感を放つ武将。

春申君

合従軍を率いる側の重要人物の一人。

李牧

趙の宰相であり、合従軍結成の策略を巡らせた本作の重要な敵役です。

佐藤信介監督の代表作GANTZ図書館戦争アイアムアヒーローデスノートいぬやしき

監督佐藤信介について

本作の監督を務める佐藤信介は、1970年9月16日生まれ、広島県出身。武蔵野美術大学在学中に手がけた短編映画「寮内厳粛」がぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞し、その後脚本家として市川準監督や行定勲監督の作品に携わった後、2001年の「LOVE SONG」で商業映画の監督デビューを果たしました。

「GANTZ」2部作を大ヒットさせて以降、「図書館戦争」シリーズや「アイアムアヒーロー」「デスノート Light up the NEW world」「いぬやしき」など、実写アクション大作を数多く手がけてきました。特に「アイアムアヒーロー」では世界三大ファンタスティック映画祭を5冠制覇し、2019年の『キングダム』第1作では第43回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞するなど、日本の実写アクション映画を代表する監督の一人です。

シリーズ全作の監督を務め続けていることも、本シリーズの世界観の一貫性を支えている要因といえます。

シリーズを支える壮大なロケ撮影

キングダムシリーズは「日本映画最大規模の製作費」とも言われる大作シリーズです。第1作の撮影では、上海から300キロほど南下した浙江省寧波市の象山県にある「象山影視城」が撮影拠点に選ばれました。春秋戦国時代の宮殿を再現した大規模なオープンセットがあることが決め手となり、クランクインの際には現場に100頭もの騎馬が並び立ったといいます。

クライマックスの咸陽宮での戦いのシーンでは、4日間にわたってスタッフ700人、兵士役のエキストラ1万人が参加するという、まさに国境を越えた大規模な撮影が行われました。

第2作以降はコロナ禍の影響で当初予定していた中国ロケが困難になり、徹底した感染対策を行いながら撮影を続けるなど、シリーズは様々な困難を乗り越えて制作されてきました。本作『魂の決戦』も、こうした歴代シリーズが積み重ねてきた大規模な撮影ノウハウの上に成り立っている作品です。

SNSでの反応

2026年3月に志尊淳さん(蒙恬役)、神尾楓珠さん(王賁役)、坂口憲二さん(桓騎役)ら新キャストが発表された際には、SNS上で「これはすごい」「待ちきれない」といった歓喜の声が数多く上がりました。公開後も、原作を丁寧に踏襲した内容や豪華キャスト陣の演技への評価がSNS上で広く共有されています。

特に蒙恬役の志尊淳さんについては、そのやさしい佇まいが役柄にぴったりだったという声が多く見られ、合従軍を構成する六国側の大人数キャストの熱演にも注目が集まりました。一方で、タイトルに「決戦」とありながら、実際に描かれるのは決戦初日のみという構成については、SNS上でも賛否の声が分かれています。

まとめ

『キングダム 魂の決戦』は、原作屈指の人気エピソード「合従軍編」を描くシリーズ第5作として、前作対比124%という好調な滑り出しを見せています。豪華キャスト陣の熱演と迫力の合戦シーンが高く評価される一方、長大なエピソードゆえに本作だけでは物語が完結しない点には留意が必要です。

過去作を含めてじっくり楽しみたい一本です。

あわせて楽しみたい作品

本作から観ても楽しめますが、信やエイ政たちのこれまでの歩みを知っていると、合従軍編の緊迫感がより深く味わえます。過去作(2019年公開の第1作から2024年公開の前作まで)は動画配信・レンタルサービスで視聴できる場合があるので、気になる方は配信状況を確認してみてください。

TSUTAYA DISCASで過去作をチェックする

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